まえがき
企業が取り得るグローバル戦略の3タイプとは。
リスト
- 【Adaptation(適応)】 一国一国の顧客や経営環境の違いに、細かく対応することに注力する。
- 【Aggregation(集積)】 生産・開発拠点などを一国に集中させ、スケールメリット・集積による学習効果を高める。
- 【Arbitrage(裁定)】 労働コストの低い国に生産拠点を移すなど、国と国の格差をあえて活用する。
あとがき
入山 章栄『ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学』(日経BP社、2015年)より。リスト項目は本文からの引用です。ただし項目の順序は引用元の論文(1)に合わせました。あと「集積」の英語が書籍では “Agglomeration” になっていましたが、これも(1)に合わせて修正しています。
企業のお金の使い方でどのタイプかがわかると書いてあったりして、面白い。そして3つのタイプの間には張力 (tension) が働いている、つまり3方向同時に展開する戦略は取りづらいと書かれています。内容点も形式点も高く評価したい、よいリスト。
- タイトル: ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学
- 著者: 入山 章栄(著)
- 出版社: 日経BP
- 出版日: 2015-11-20
この本からの他のリスト
(1) Ghemawat, Pankaj. “Managing Differences: The Central Challenge of Global Strategy.” Harvard business review 2007 Mar;85(3):58-68, 140.