ブラックボックスを閉じておくための3つの戦略


まえがき

『本書において私たちは、ブラックボックスを閉じておくための主要な三つの戦略について探求する。(略)これら三つによって生まれるのが「不透明さ」である。』

リスト

  • 「実際の」秘密:隠れたコンテンツと、それへの承認されないアクセスとの間に、障壁を建てる(ドアに鍵を掛ける、メールをパスワードで保護する)
  • 法的な秘密:情報を秘密にしておく法律上の義務がある(銀行員は顧客の財産について話してはいけない)
  • 「不明瞭さ」:秘密が明かされねばならない時に、それをごまかそうとする(情報開示の請求に対して3千万ページの書類で応じる)

あとがき

まえがきを含めて、『フランク・パスカーレ『ブラックボックス化する社会: 金融と情報を支配する隠されたアルゴリズム』 (青土社、2022年)』より。リストは本文から編集しつつ引用しました。

法的な秘密をブラックボックス化の「戦略」と呼ぶのは違和感があります。意訳すると、ブラックボックス化戦略とは

  1. コンテンツ及びアクセス手段を秘密にする
  2. 法律を盾に取って開示を拒む
  3. 開示せざるを得ないときは読み解けないようにする

という感じでしょうか。

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