素読み(校正)の5視点


まえがき

『校正には「照合」と「素読み」があり、「素読み」には、何をチェックするかという「視点」がある。』その視点とは。

リスト

  1. 【事実関係】内容の真偽について確認する
  2. 【表現】文章全般にわたり、文体や言いまわしなどを検討する
  3. 【文字校正】「読む」のではなく「見る」ようにして文字の校正を行う
  4. 【用字用語】編集段階で決めた〈仮名づかい〉の方針にのっとっているかを確認する
  5. 【度量衡や通貨、数値】単位(例:ポンドかグラムか)や数字(例:漢数字か算用数字か)の表記を確認する

あとがき

まえがきを含めて和田 文夫、大西 美穂『たのしい編集 本づくりの基礎技術─編集、DTP、校正、装幀』より。リスト化のために一部編集のうえ引用しています。

マクロからミクロへという流れがわかりやすいリスト。

『校正には「照合」と「素読み」があり、』なんですね。この「照合」は(手書き)原稿と初校の照合を意味します。

そして素読みとは『「初校をただ読みながら(素読み)」校正すること』だそうです。この文言からは、素読みの対象は初校に限定されるように思えますが、『3~5は、再校以降でおこなうほうがいいだろう』という記述もあります。

要するに、初校ができあがったら最初に元原稿と照合し、それから素読みをかけて再校・第三校と修正していくのが校正のプロセスだと理解しました。いずれにせよ大変そう。

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