まえがき
『校正には「照合」と「素読み」があり、「素読み」には、何をチェックするかという「視点」がある。』その視点とは。
リスト
- 【事実関係】内容の真偽について確認する
- 【表現】文章全般にわたり、文体や言いまわしなどを検討する
- 【文字校正】「読む」のではなく「見る」ようにして文字の校正を行う
- 【用字用語】編集段階で決めた〈仮名づかい〉の方針にのっとっているかを確認する
- 【度量衡や通貨、数値】単位(例:ポンドかグラムか)や数字(例:漢数字か算用数字か)の表記を確認する
あとがき
まえがきを含めて和田 文夫、大西 美穂『たのしい編集 本づくりの基礎技術─編集、DTP、校正、装幀』より。リスト化のために一部編集のうえ引用しています。
マクロからミクロへという流れがわかりやすいリスト。
『校正には「照合」と「素読み」があり、』なんですね。この「照合」は(手書き)原稿と初校の照合を意味します。
そして素読みとは『「初校をただ読みながら(素読み)」校正すること』だそうです。この文言からは、素読みの対象は初校に限定されるように思えますが、『3~5は、再校以降でおこなうほうがいいだろう』という記述もあります。
要するに、初校ができあがったら最初に元原稿と照合し、それから素読みをかけて再校・第三校と修正していくのが校正のプロセスだと理解しました。いずれにせよ大変そう。
- タイトル: たのしい編集 本づくりの基礎技術─編集、DTP、校正、装幀
- 著者: 和田文夫(著)、大西美穂(著)
- 出版社: ガイア・オペレーションズ
- 出版日: 2014-01-14