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松下電器の遵奉すべき精神(現代語訳)

『幸之助は、J&Jの「我が信条」が発表される一〇年も前に、みずからの経営理念を明文化した。』

まえがき

『幸之助は、J&Jの「我が信条」が発表される一〇年も前に、みずからの経営理念を明文化した。』

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  • 産業報国の精神――品質の高い製品とサービスを適正な価格で提供することによって、社会全体の富と幸福に寄与すること。
  • 公明正大の精神――取引においても個人の振る舞いにおいても公正と誠実を旨とし、常に先入観のない公平な判断を心がけること。
  • 和親一致の精神――相互信頼と個人の自主性を尊重したうえで、共通の目的を実現するための能力と決断力を涵養すること。
  • 力闘向上の精神――いかなる逆境にあっても企業と個人の能力を向上させ、永続的な平和と繁栄を実現する企業の使命を達成すべく努力すること。
  • 礼節謙譲の精神――常に礼儀正しく謙虚であることを心がけ、他人の権利と要求を尊重することによって、環境を豊かにし、社会秩序を守ること。
  • 順応同化の精神――自然の摂理に従い、常に変転する環境条件に合わせて思想と行動を律することによって、あらゆる努力において、徐々に、しかし着実な進歩と成功を収めること。
  • 感謝報恩の精神――受けた恵みや親切には永遠の感謝の気持ちを持ち続け、安らかに喜びと活力をもって暮らし、真の幸福の追求の過程で出会ういかなる困難をも克服すること。

あとがき

まえがきを含めて、ジョン P.コッター『幸之助論―「経営の神様」松下幸之助の物語』(ダイヤモンド社、2008年)より。

原文はPanasonicのサイト[1] に載っています。アメリカの経営者による現代語訳(かつ意訳)があったので収録しました。

最初の5項目が1933年(昭和8年)に伝えられ、残り2項目は1937年(昭和12年)に加わったとのこと。松下は1894年生まれですから、最初の5つを言語化したのは40歳手前。この成熟よ。

[1] 行動基準: 第1章 私たちの基本理念 – 行動基準 – 経営の考え方 – 企業情報 – Panasonic

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