まえがき
『この三つの原理が合わさって初めて生命は定義される。この三つすべてに従って機能する存在は、生きていると見なすことができる。』
リスト
- 自然淘汰を通じて進化する(「生殖」し、「遺伝システム」を備え、その遺伝システムが「変動」する)
- 「境界」を持つ、物理的な存在である
- 化学的、物理的、情報的な機械である
あとがき
まえがきを含めて、ポール・ナース 『WHAT IS LIFE?(ホワット・イズ・ライフ?)生命とは何か』(ダイヤモンド社、2021年)より。リストは本文を編集して作成しました。
1 は「自然淘汰による進化が起きる条件」を参照のこと。ここから、氏の定義は「種」レベルでの話なのかなと思います(生殖能力を失った個体は生命ではないとは言わないでしょうから)。
2によってコンピューターのプログラムや文化的な活動が除外されます。物理的な存在でないと生命ではない。
3はすこしわかりづらいのですが、解説部分に『このような生きた機械は、情報を操ることによって、協調的に制御される。その結果、生き物は、目的を持った総体として機能するのだ。』とあります。生き物は「目的を持った総体として機能する」機械だと理解すると納得しやすい。
- タイトル: WHAT IS LIFE?(ホワット・イズ・ライフ?)生命とは何か
- 著者: ポール・ナース(著)、竹内 薫(翻訳)
- 出版社: ダイヤモンド社
- 出版日: 2021-03-10