まえがき
『動物行動学者で鳥類学者のニコラス・ティンバーゲン(略)が与えたのは、普遍的な説明ではなく、観察された個々の行動について、私たちが答えを見つけ出すための枠組みだった。』
リスト
- 【原因(至近メカニズム、直接的な原因)】 どんなメカニズムがあるか?それはどんな仕組みで働くのか?
- 【発達(個体発生)】 どんな発達過程があるか?時とともにどのような発達過程が観測されるか?
- 【機能(適応)】 どんな機能があるか?その行動をとった、考えられるすべての理由は?
- 【系統発生】 その起源は何か?その行動が現れるまでにたどったかもしれない多くの過程はどんなものか?
あとがき
まえがきは、ジョン・ブロックマン編 『知のトップランナー149人の美しいセオリー』より。リストは、【】部分を「ティンバーゲンの4つのなぜ」(ウィキペディア)から、残りの疑問文を同書から引用して作成しました。ウィキペディアの説明と引き合わせると、最初の2つが個体に関係する至近要因、次の2つが進化に関係する究極(進化)要因と分類されるとのこと。
本書はEdge.orgの “WHAT IS YOUR FAVORITE DEEP, ELEGANT, OR BEAUTIFUL EXPLANATION?“(あなたのお気に入りの、深遠で、エレガントで、美しい説明は何ですか?)という問いに対する回答を編集したもの。ティンバーゲンの問いを挙げたアイリーン・ペパーバーグ氏の回答 “Keys to Behavior: Tinbergen’s Four Questions” も読めます。
- タイトル: 知のトップランナー149人の美しいセオリー
- 著者: リチャード・ドーキンス(著)、スティーブン・ピンカー(著)、V・S・ラマチャンドラン(著)、スチュアート・ブランド(著)、ブライアン・イーノ(著)、ティム・オライリー(著)、ナシーム・ニコラス・タレブ(著)、ジャレド・ダイアモンド(著)、ジョン・ブロックマン(編集)、長谷川 眞理子(翻訳)
- 出版社: 青土社
- 出版日: 2014-11-21