まえがき
『「自信」とはゲームだ。熟練を要する心理的ゲームだ。』
リスト
- まず自信の行動をせよ。そうすれば自信の感情はあとからついてくる。
- 真の自信とは恐れのない状態ではない。それは恐れとの関係が変化した状態だ。
- ネガティブ思考を持つのは正常なことだ。それと戦わず、脱フュージョンせよ。
- セルフ・アクセプタンス(自己受容)は自尊心に勝る。
- 価値を絶対視するな。しかし積極的に追い求めよ。
- 真の成功とは、自分の価値に沿って生きることだ。
- 成果に囚われるな。プロセスに情熱を注げ。
- 恐れと戦ってはいけない。それを受け入れ、仲良くなり、役立つ方向に導こう。
- 失敗は苦痛だ。だが私たちが進んでそこから学ぶなら、それは偉大な教師になる。
- 最高の力を発揮するカギは、行動に完全集中することだ。
あとがき
まえがきを含めて、ラス・ハリス『自信がなくても行動すれば自信はあとからついてくる ――マインドフルネスと心理療法ACTで人生が変わる』(筑摩書房、2021年)より。
著者は一冊かけて、この10のルールを解説していきます。「はじめに」には本書を読みつつ発見してほしいと書かれているので過剰な解説は避けますが、2、4、5あたりは単独でも Quote として立つ、いい言葉だと感じました。
3の「脱フュージョン」はACTの用語。ACTは(Acceptance & Commitment Therapy、アクセプタンス&コミットメント・セラピー)という心理療法の名称ですが、一般向けの本書では。T を Training に置き換えています。「はじめに」では簡潔に『思考に囚われたり行動を支配されたりせず、思考から離れ、それをあるがままにさせておくテクニック』と紹介されています。
欧米では、十戒で馴染みがあるのでしょうか、10項目のリストが好まれます。
- タイトル: 自信がなくても行動すれば自信はあとからついてくる ――マインドフルネスと心理療法ACTで人生が変わる
- 著者: ラス・ハリス(著)、岩下 慶一(翻訳)
- 出版社: 筑摩書房
- 出版日: 2021-01-28