まえがき
『認めたくないことだが、人間の本性には最初から、他人の苦しみに満足を覚える動機が少なくとも四つある。』
リスト
- 【マカブル】 生き物の傷つきやすさに病的に魅入られる
- 【ドミナンス】 強者や自分を苦しめていた人間が倒れていくのを見下ろす立場に立つ/他人を好きなように苦しめて支配する
- 【リベンジ】 悪いことをした人間に、その苦しみを負わせて報復する/正義の裁き・道徳主義的な懲罰をくだす
- 【性的サディズム】 攻撃や拷問によって性的興奮を覚える
あとがき
まえがきを含めて、スティーブン・ピンカー『暴力の人類史 下』より。本文の内容を編集してリスト化しました。
著者はサディズムの発露を抑制する動機もいくつか挙げています。具体的には:
* 共感・同情・思いやり
* 罪悪感
* 文化的タブー
* 他人を傷つけることに対する本能的な嫌悪
- タイトル: 暴力の人類史 下
- 著者: スティーブン・ピンカー(著)、幾島幸子(翻訳)、塩原通緒(翻訳)
- 出版社: 青土社
- 出版日: 2015-01-28