まえがき
流れのいい、『山道で出あう清冽な谷川』のような文章の条件とは。
リスト
- 平明、そして明晰であること。
- こころよいリズムがあること。
- いきいきとしていること。
- 主題がはっきりしていること。
あとがき
『文章のみがき方』より。まえがきの『』部分もこの本からの引用です。この本自体が大変な名文である、と思います。
- タイトル: 文章のみがき方 (岩波新書)
- 著者: 辰濃 和男(著)
- 出版社: 岩波書店
- 出版日: 2007-10-19
美しい箇条書き
流れのいい、『山道で出あう清冽な谷川』のような文章の条件とは。
『文章のみがき方』より。まえがきの『』部分もこの本からの引用です。この本自体が大変な名文である、と思います。
『ピール博士は、積極的思考者(ポジティブ・シンカー)をさまざまな積極的(ポジティブ)な資質を持っている人間として特徴づけていた。』
『最高に仕事ができる人の10の思考法』より。まえがきも同書からの引用です。ポジティブ・シンカーというよりは、グレート・シンカーという感じですね。「勇気」の定義などは素晴らしい。
原文は、Amazonの「なか見!検索」機能を使えば確認できます。ちなみに67ページにありました(”ten traits”で検索)。
『特定のゴールや一定水準の成功の達成に失敗したとき、人は「三つのL」のどれかしらのせいにしがちである。』
『最高に仕事ができる人の10の思考法』より。まえがきも同書からの引用です。たしかに、言い訳の原因として使いがち。しかもみんなLで始まっていたとは。
著者は、これらがすべて外的要因(自分の外側にある何か)であることに注意を促しています。
『囲碁に勝つための心得十箇条で、唐の王積薪(玄宗皇帝時代の高級官僚)、あるいは北宋の劉仲甫がまとめたといわれていますが、正確なことは明らかではありません。』
『東大教養囲碁講座―ゼロからわかりやすく』より。まえがきも同書からの引用です。
勝負事・経営に通じる何かがありそうですね。全般に守備的なのが印象的でした。
ネットを検索すると、囲碁十訓、囲碁十章などがあり。
不毛な忙しさに自分を追い込んでしまう、3つの思い込みとは。
『意志力革命 目的達成への行動プログラム』より。
『マネジャーの仕事の多くは、目的意識を伴う行動よりも、頭を使わない忙しさをむしろ助長するものである』。身に染みますね。
書籍では、「ノンアクションの三つの罠」と題して、下記のように紹介されていましたが、分かりづらいので上記のように意訳してみました。
この本では、3つの思い込みそれぞれに対して、4つの処方箋が提示されています。
『経済的成功を導いた要因として、多くの億万長者が挙げた<非常に重要>なファクターとは何か?』
『なぜ、この人たちは金持ちになったのか – 億万長者が教える成功の秘訣』より。経済的に成功した人に、その要因を尋ねたところ、この5つがトップに来たとのこと。アメリカでの調査。
この5つが大事なのは当然のようにも思えますが、「IQが高い」「専門分野を持っている」など、分母として選ばれた30の要素の中でこの5つが選ばれたところが興味深いです。
実は本棚の整理をしていて久しぶりに読み返しました。「配偶者の支え」が4位だったのにびっくりしたことを思い出しました。
『提案でも人脈づくりでも基本は同じですが、コミュニケーションの設計でまず意識してほしいのは、「好循環」づくりです。相手にちょっと決断してもらえれば、どんどんいいことがあるというイメージを持ってもらうことが大事。』
「上司がダメで転職を。が、その前に……」自分戦略を考えるヒント(13)より。リストの限界か、文章だけではやや分かりづらいかもしれません。
『「勇気がないから行動できない」のではなく、「行動すると勇気が出る」し、「他人の目が気になるから、言いたいことが言えない」のではなく、「言いたいことを言うと、他人の目が気にならなくなる」のです。』
『自転車ランプの法則――ペダルをこぐだけであなたは変われる』より。リストは目次を引用しました。
『メンターはベンチャービジネス(VB)を興した起業家の指南役や相談相手のこと』。そのメンターの心得とは。
「深刻な日本のメンター不足」、日経産業新聞(2007年12月7日) より。まえがきも同記事からの引用です。このリストの出所は、日本MITエンタープライズ・フォーラムという組織。
記事によれば、『米国では大企業の経営者が引退後、第二の人生を社会に尽くそうと無給でメンターの仕事に就くことが多い』とか。わざわざ「大企業の」と書いてあるということは、米国でも中小企業の経営者OBには、メンターのなり手が少ないということなのですかね。
メンターは投資してはいけないというのは理解できますが、助言の対価を受けるべからずというのは、ずいぶん厳しい基準だと感じます。「深刻な日本のメンター不足」もむべなるかな。
『社会企業の始め方、続け方のヒントをお届けしよう。』
「社会企業家 ヒト・モノ・カネのつくり方」、オルタナ第5号(DEC. 2007)より。