まえがき
『 はたして、利己主義者は、彼が求める損得の基準において、敗れ去るのだろうか?
本書は、この問いについて明確に「利己主義者は損得の基準において敗れ去るのだ」と答えることができる三つの原理を提示するものである』
リスト
- 原理1 利己主義者は、他者と助け合うことができない(互恵不能原理)
- 原理2 利己主義者は、いかに取り繕おうとも、利己主義者であることが「ばれて」しまい、自滅してしまう(暴露原理)
- 原理3 利己主義者に支配された集団は、集団ごと自滅してしまう(集団淘汰原理)
あとがき
まえがきを含めて『なぜ正直者は得をするのか―「損」と「得」のジレンマ』より引用。
もっともチャレンジングな定義は、最後の「集団淘汰原理」ですね。一例として商店街を挙げています。
「協力的傾向がとりわけ強い商店街は、生き残っていくことができる一方で、そうでない商店街は、淘汰され“シャッター街化”してしまう」とあるのですが、できれば調査結果などで補強していただきたいところ。
- タイトル: なぜ正直者は得をするのか―「損」と「得」のジレンマ (幻冬舎新書)
- 著者: 藤井 聡(著)
- 出版社: 幻冬舎
- 出版日: 2009-07-01