まえがき
『いくつもの病気の原因が細菌であることを発見したコッホは、それを証明する際の三つの条件を示した。「コッホの原則」と呼ばれるものである。』
リスト
- ある一定の病気には一定の微生物(細菌)が見出されること
- その微生物を分離し、感受性のある動物に感染させて同じ病気を起こせること
- その病巣部から同じ微生物が分離されること
あとがき
まえがきを含めて『動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか』より。
僕にとっては実用性のないリストです。しかし、次の記述に興味を引かれたので収集しておきたくなりました。
『病原体とヒトとの戦いにおいて、「コッホの原則」は金字塔と言ってもよい指針だった』
こういうシンプルなフレームワークが永く役に立っているという話が、好きなんですよね。
さらに面白いのは『現在では、この三つの条件すべては満たさない病原体も存在することが明らかになっている』という記述があること。どの条件が破られたか、想像がつきますか?答えはWikipediaで。
- タイトル: 動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか
- 著者: 福岡 伸一(著)
- 出版社: 木楽舎
- 出版日: 2009-02-17