放射線被曝を制限するために考慮すべき3つの要素

まえがき

ICRPは「線形閾値なし(LNT)仮説」を採用したうえで、つまりどんなに少なくても放射線にはリスクがあると仮定したうえで、放射線被曝を制限するために考慮すべき3つの要素を提案しています。

リスト

  • 【正当性】 ある人を放射線が照射される環境に置くのは、そのリスクを正当化できる社会的な便益がある場合に限る。
  • 【最適化】 ALARA(”As Low As Reasonably Achievable” の頭文字を並べたもの。「合理的に達成できる範囲で、できる限り低く」の意)原則を実践する。
  • 【上限の設定】 理由が何であれ、これ以上は被曝してはいけないという値を決め、それを守る。

あとがき

アメリカ保健物理学会のQ&Aページより意訳。
「線形閾値なし仮説」「合理的に達成できる範囲で、できる限り低く」という訳語は『やっかいな放射線と向き合って暮らしていくための基礎知識』からお借りしました。

「線形閾値なし仮説」については「LNT(しきい値なし直線)仮説について」(放射線安全研究センター)あるいは”Linear no-threshold model“(Wikipedia) を参照のこと。

要するに、まえがきに書いたように「どんなに少なくても放射線にはリスクがある」という前提に立つわけです。そのうえで、放射線被曝を抑えるための枠組みを考えると、第1項目と第2項目が必要になってきます。

(参考)「AXARA原則」 – 起-動線

(書影)

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