まえがき
『「パーパス」(略)の理解の鍵となる考え方を我々は「意義化」と名付けた。』
リスト
- 「人間中心」から「地球中心」へ: 消費者の支持は、ユーザ視点の企業から、ダイバーシティ・インクルージョン・生物多様性といった「地球視点」の企業へと移りつつある
- 「株主利益至上主義」から「社会善」へ: 企業活動の最終目的は短期的な株主利益ではなく社会善への貢献であるという認識が広まりつつある
- 「破壊的イノベーション」から「優しいビジネス」へ: 革新的であるだけでなく、倫理的で社会課題に資するようなサービスの価値が高く評価されるようになる
- 「スタイル」から「スタンス」へ: 消費者は、SNSでライフスタイルを発信するより社会課題や政治問題に対するスタンスを表明するほうが、自己ブランディングに影響を与える
- 「X世代」から「ミレニアル世代・Z世代」へ: 世界的には、ミレニアル世代(1981~1999年生まれ)やZ世代(2000年以降生まれ)が量(人口)的にも質(消費傾向)的にも存在感を増しつつある
- 「周辺」から「中心」へ: パーパスに関する活動はビジネスの「周辺」でなく「中心」的な取り組みとして位置づけられつつある
- 「生徒会長」から「アウトロー」へ: 正論を吐くだけでなく、議論を呼ぶとわかっていてもあえてスタンスを取るといった「差し出し方」が、消費者の共感を呼ぶうえで重要となる
あとがき
まえがきを含めて、岩嵜博論、佐々木康裕『パーパス 「意義化」する経済とその先』 (NewsPicksパブリッシング、2021年)より。リストの後半の開設は本文からの要約(意訳)です。
最初の3つが「企業活動の目的の変化」、次の2つが「消費者・従業員の変化」、最後の2つが「パーパスをめぐるコンテクストの変化」と分類されています。
- タイトル: パーパス 「意義化」する経済とその先
- 著者: 岩嵜博論(著)、佐々木康裕(著)、井上慎平(編集)
- 出版社: NewsPicksパブリッシング
- 出版日: 2021-08-26