まえがき
『ここまで「価値ある企業の実態に関するアンケート」の集計結果を検討してきた結果、経常利益10%以上の好業績企業では以下の特色が見られるといえます。』
リスト
- 経営理念が明文化されている割合が高い
- 人材の育成、教育投資に余念がない
- 自己啓発支援に積極的である
- 顧客満足度調査を実施しており満足度が高いことを確認している
- 権限が明確にされており現場への委譲を進めている
- 経営情報の公開を意図的にしている
- 職場風土を活性化させる取り組みに熱心である
- 5社に1社は、社員の意識調査を行い、結果が開示され、調査結果にもとづく施策を行っている
- 労働時間短縮に成功している
- 障がい者雇用には前向きである
あとがき
まえがきを含めて『元気な社員がいる会社のつくり方 「日本でいちばん大切にしたい会社」から学ぶ理念経営』より。
タイトルが(意図的に)ミスリーディングなので解説を。この10の特色は、法政大学大学院政策創造研究科坂本光司研究室による「価値ある企業の指標の策定に関する共同研究会」の調査結果をまとめたものです。ですから『「価値ある企業」の10の特色』とするのが妥当です。しかし、なにをもって「価値ある企業」なのかといえば、それはいまやベストセラーとなった『日本でいちばん大切にしたい会社』に採り上げられるような企業なわけです。
ですので、より分かりやすいと思われるタイトルを付けてみました。
- タイトル: 元気な社員がいる会社のつくり方 「日本でいちばん大切にしたい会社」から学ぶ理念経営
- 著者: 小林秀司・著 坂本光司・監修(著)
- 出版社: アチーブメント出版
- 出版日: 2010-06-30