まえがき
『この「道」を体得することによって、三つの宝を身につけることができる。』
リスト
- 慈(人をいつくしむこと)
- 倹(物事を控えめにすること)
- 不敢為天下先(人々の先頭に立たないこと)
あとがき
まえがきを含めて、守屋 洋『新釈 老子』 (PHP研究所、1988年)より。リストは本文を編集して作成しています。ちなみに不敢為天下先は「敢えて天下の先たらず」と読み下します。
こう続きます。
人をいつくしむからこそ、勇気が湧いてくる。
物事を控えめにするからこそ、行きづまらない。
人々の先頭に立たないからこそ、逆に指導者としてかつがれる。
〈「柔弱謙下」と称される『老子』流の処世哲学をまとめたもの〉と解説されています。
漢文のリストはびしっと漢字一文字で意を表すことが多いように思いますが、これは第三項目だけが長いですね。そして枠組み感があるような無いような。対人・対物・対集団?
- タイトル: 新釈 老子
- 著者: 老子(著)、守屋 洋(著)
- 出版社: PHP研究所
- 出版日: 1988-07-01