まえがき
『心理学者のカール・ワイクは、昔から、腕のいい消防士は四つの簡単なサバイバル・ガイドラインを心に刻んできたと言う。』
リスト
- 時間が十分にあり状況も適切だったら、向かい火を点火する。
- 尾根まで到達する(尾根には可燃物が少なく、硬い岩盤や泥板岩に覆われており、風もここでぶつかり合って風向きを変える)
- 向かい火を放ったり尾根へ退避するのが、時間的にも状況からしても不可能なら、火の中に飛び込んで一目散に駆け抜ける。
- 人間に襲いかかる場所を、火に勝手に選ばせてはならない(火が人間に襲いかかる可能性が高いのは、最も強烈かつ迅速に燃えひろがっているときである)。
あとがき
まえがきはバリー・シュワルツ、ケネス・シャープ『知恵―清掃員ルークは、なぜ同じ部屋を二度も掃除したのか』からの引用です。リストはノーマン・マクリーン『マクリーンの渓谷―若きスモークジャンパー(森林降下消防士)たちの悲劇』の本文を編集して作成しました。『知恵』にも同じようなリストがあるのですが、こちらのほうがややわかりやすかったので。
こういった、緊急事態に専門家が使う行動指針を収集しています。行動指針としては向かい火を放つ、尾根へ逃げる、火中に飛び込む(ことで燃え尽きた場所に移動する)の3か条。最後の項目は常に肝に銘じるべき心得です。ただ火に追われるままに逃げるのではなく、常に状況をコントロールするように心がけよという意味かな。
- タイトル: 知恵―清掃員ルークは、なぜ同じ部屋を二度も掃除したのか
- 著者: シュワルツ,バリー(著)、シャープ,ケネス(著)、Schwartz,Barry(原著)、Sharpe,Kenneth(原著)、愛子, 小佐田(翻訳)
- 出版社: アルファポリス
- 出版日: 2011-11-01
この本からの他のリスト
- タイトル: マクリーンの渓谷 若きスモークジャンパー(森林降下消防士)たちの悲劇
- 著者: ノーマン・マクリーン(著)、水上 峰雄(翻訳)
- 出版社: 集英社
- 出版日: 1997-07-25