まえがき
2007年に始まり2008年に深刻化した経済危機の背景にあった、金融システムの変化とは。
リスト
- 【自由化】 「市場はなんでも知っていて、規制当局は何も分かっていない」という見方が浸透していった(=市場参加者に慢心があった)
- 【グローバル化】 自由化の結果、資金調達・銀行業・資産の保有先がグローバル化し、脆弱性が国境を越えやすくなった
- 【イノベーション】 理論(例:デリバティブ)や組織構造(例:シャドーバンキング)のイノベーションが次々に生まれ、脆弱性が高まった
- 【レバレッジ】 レバレッジが高まり、失敗したときの損失が増幅されるようになった
- 【インセンティブ】 金融に携わる人材の報酬制度が、より多くのリスクを取りにいく方向へとシフトした
あとがき
まえがきを含めて、マーティン・ウルフ『シフト&ショック──次なる金融危機をいかに防ぐか』(早川書房、2015年)より。解説部分は本文の要約ですが、長い文章をまとめたので多少不正確かも。
非常に網羅感の高いリストだったので思わず収集。
- タイトル: シフト&ショック──次なる金融危機をいかに防ぐか
- 著者: マーティン・ウルフ(著)、遠藤 真美(翻訳)
- 出版社: 早川書房
- 出版日: 2015-04-22