まえがき
欠陥は早めに修正すべし。
リスト
- 開発段階なら100ドルで解決できた欠陥が、
- 設計が終わった後に発見されれば1000ドル、
- 生産に入った後には1万ドル、
- 発売後には10万ドルの解決費用が必要
あとがき
『韓国大慌て、「ノート7がここまで酷いとは!」』(東洋経済オンライン)より。
後工程になるほど問題の解決費用が大きいのは明らかなので、落とし穴・わなを意味する「陥穽」という言葉には少し違和感。この文章の直前にはこうあります:
すなわち、サムスンが製品開発の初期から生産、販売に至るまでの段階ごとに、発見された欠陥を解決しようとしたため、収拾費用が膨大になってしまう「リコール10倍の陥穽」に落ちてしまったのではないか、ということだ。
「欠陥を解決しようとしなかったため」の誤りか、それとも別の意味合いを読み取るべきなのか、ちょっとわからず。
10倍という数字がただの言い回しなのか根拠があるのかも不明でしたが、後で調査したく収集。
参考文献
『PSPガイドブック ソフトウェアエンジニア自己改善』という本に、こんな記述がありました。ソフトウェアの話ですし、テストフェーズとそれ以前のフェーズとの比較ですし、コストでなく時間の差ですが……。
「同一の型の欠陥の修正は、通常、テストフェーズで見つけて修正する時間が、それより前のフェーズで見つけて修正する時間の5倍から10倍かそれ以上の時間であることが実績から知られています。」
- タイトル: PSPガイドブック ソフトウェアエンジニア自己改善 (IT Architects’ Archiveソフトウェア開発の課題)
- 著者: ワッツ・S・ハンフリー(著)、秋山 義博(監修)、秋山 義博(監修)、JASPIC TSP研究会(翻訳)
- 出版社: 翔泳社
- 出版日: 2007-08-07