まえがき
許しがたい苦しみを与えた相手を、どうやって許すか。
リスト
- Recall(思い出す)。憎悪や自己憐憫を排して、客観的に。
- Emphathize(感情移入)。加害者の立場に立って考えてみる。
- Altruistic(利他的)な容認。加害者のために容認という贈り物をする。
- Commit(公に表明する)。加害者に容認の手紙を書くなどする。
- Hold(持続する)。記憶がよみがえったら、容認した内容を読み直す。
あとがき
『世界でひとつだけの幸せ―ポジティブ心理学が教えてくれる満ち足りた人生』より。心理学者のエベレット・ワーシントン博士が提唱したステップとして紹介されていました。博士は「容認」の概念を定義した本の著者であり、自らも許しがたい犯罪に巻き込まれた経験を持っています。
著者のセリグマン博士は「こういった方法のすべてが、安っぽく、説教じみていると思えるかもしれない」としつつ、これに類似したアプローチの有効性を証明する研究は複数存在しており、科学的に根拠があると述べています。
できるなら、使う必要性を感じる状況になりたくないリスト。
(参考)Everett Worthington博士が主催する、許しをテーマにしたサイト
A Campaign for Forgiveness Research
- タイトル: 世界でひとつだけの幸せ―ポジティブ心理学が教えてくれる満ち足りた人生
- 著者: マーティン セリグマン(著)、Seligman,Martin E.P.(原著)、裕子, 小林(翻訳)
- 出版社: アスペクト
- 出版日: 2004-06-15