まえがき
職業人生の中盤で、まったく異なる分野への転職を考えたくなってしまったときに使える指針。
リスト
- 行動してから考える。行動することで新しい考え方が生まれ、変化できる。自分を見つめても新しい可能性は見つけられない。
- 本当の自分を見つけようとするのはやめる。「将来の自己像」を数多く考え出し、そのなかで試して学びたいいくつかに焦点を合わせる。
- 「過渡期」を受け入れる。執着したり手放したりして、一貫性がなくてもいいことにする。早まった結論をだすよりは、矛盾を残しておいたほうがいい。
- 「小さな勝利」を積み重ねる。それによって、仕事や人生の基本的な判断基準がやがて大きく変わっていく。一気にすべてが変わるような大きな決断をしたくなるが、その誘惑に耐える。曲がりくねった道を受け入れることだ。
- まずは試してみる。新しい仕事の内容や手法について、感触をつかむ方法を見つけよう。いまの仕事と並行して実行に移せば、結論をだす前に試すことができる。
- 人間関係を変える。仕事以外にも目を向けたほうがいい。あんなふうになりたいと思う人や、キャリア・チェンジを手助けしてくれそうな人を見つけだす。だが、そうした人をこれまでの人間関係から探そうと考えてはいけない。
- きっかけを待っていてはいけない。真実があきらかになる決定的瞬間を待ち受けてはいけない。毎日のできごとのなかに、いま経験している変化の意味を見いだすようにする。人に自分の「物語」を実際に何度も話してみる。時間がたつにつれ、物語は説得力を増していく。
- 距離をおいて考える。だがその時間が長すぎてはいけない。
- チャンスの扉をつかむ。変化は急激に始まるものだ。大きな変化を受け入れやすいときもあれば、そうでないときもあるから、好機をのがさない。
あとがき
『ハーバード流 キャリアチェンジ術』より。じっくりと読めば読むほど味のある言葉ばかり。かなり丁寧に書いてあるので、本を読んだ人ならばかなり甦るものがあるのでは。
- タイトル: ハーバード流 キャリア・チェンジ術
- 著者: ハーミニア・イバーラ(著)、宮田 貴子(著)、金井 壽宏(著)
- 出版社: 翔泳社
- 出版日: 2003-05-17