まえがき
『三要素すべてが満たされたとき、社員と会社とのあいだには、他には見られない化学反応が起こる。それが「情熱」なのだ。』
リスト
- 【公平感】 社員が雇用主の根本的な正当性を信頼できる
- 【達成感】 社員が仕事に達成感とプライドを感じられる
- 【連帯感】 社員が社会的・感情的欲求を満たせるコミュニティにいると感じられる
あとがき
まえがきを含めて『熱狂する社員 企業競争力を決定するモチベーションの3要素』より。89カ国・237に及ぶ会社・組織の被雇用者250万人に対する調査からの結論というのが売り。
【】後の解説は本文からの編集・引用です。公平感・達成感・連帯感という言葉はラベルとしては分かりやすいのですが、ラベルだけでは抽象的で意味が読み取りづらいもの。そこでこういったミニ解説が重要になってきます。それが帯にでも書いてあったら、本書はもっと読まれていたような気もします。
Amazon.co.jpに「そもそも、どのようにしてその3要素に特定するに至ったかについては、説明は見当たらない」というカスタマーレビューがありました。たしかに、調査項目を作る時点で何らかの仮説があったはずですが、そのあたりは本書には書かれていません。
この3要素をフレームワークとして眺めてみると、ハーズバーグの2要因理論(衛生要因と動機づけ要因)が下敷きにあるのかなという印象を受けました。
┌衛生要因──────────公平感
│
└動機づけ要因┬1個人として─達成感
└組織人として─連帯感
- タイトル: 熱狂する社員 企業競争力を決定するモチベーションの3要素 (ウォートン経営戦略シリーズ)
- 著者: デビッド・シロタ(著)、スカイライトコンサルティング(翻訳)
- 出版社: 英治出版
- 出版日: 2006-02-02