まえがき
『私は(略)説得の話を集めた。(略)二百くらいの話を集めた時点で、“因子分析”を行った。(略)この分析によって、徐々にその五大要素が明らかになった。』
リスト
- Simplicity(単純性) …… 簡単に理解できる、つまり認知的流暢性(cognitive fluency) が高い説明は説得力を生む
- Perceived self-interest(私的利益感) …… 相手自身の利益になると相手が思えるようにメッセージを提示する
- Incongruity(意外性) …… 笑いで相手を気持ちよくさせ、注意をそらして暗示にかかりやすくする
- Confidence(自信)…… 自信ある態度は相手からの信頼を得やすくする。同時に、相手自身に自信を持たせることも重要である
- Empathy(共感) …… 相手の心を読み、相手と親密になり、相手の言葉で話す
あとがき
まえがきを含めて、ケヴィン・ダットン、アンディ・マクナブ『サイコパスに学ぶ成功法則』 (竹書房、2016年)より。リストの各項目後半に添えた解説は、本文をもとに作ったものです。著者の前著[1]からの引用とのこと。
全体としては納得できますが、「意外性」はややつかみづらかった。著者は意外性を「笑い」と「注意をそらす」にわけています。
ユーモアで相手にリラックスしてもらうことは、説得力を高めるうえでたしかに有用そうです。一方で注意をそらす行為の効果は何か。予想外の事態や今までにない状況を作り出すと、相手は混乱して「プチ催眠状態」にかかるので、無意識のうちに警戒心がゆるみ、情報をただ取り込んでしまう……という説明がされていました。
- タイトル: サイコパスに学ぶ成功法則
- 著者: ケヴィン・ダットン(著)、アンディ・マクナブ(著)、木下 栄子(翻訳)
- 出版社: 竹書房
- 出版日: 2016-07-22
この本からの他のリスト
参考文献
[1] ケヴィン・ダットン『瞬間説得 その気にさせる究極の方法』 (NHK出版、2011年)
- タイトル: 瞬間説得 その気にさせる究極の方法
- 著者: ケヴィン・ダットン(著)、雨沢 泰(翻訳)
- 出版社: NHK出版
- 出版日: 2011-06-23