まえがき
セルフコントロール(自己制御)を高めるための戦略、あるいは条件とは何か。
リスト
- 【仕組み】 行動を適切に拘束すれば自制できる(例:オデュッセウスの戦略/天引き貯蓄/宣言効果)
- 【認識】 心象を別のものに置き換えられれば自制できる(例:相手に侮辱されたと感じたら相手が未熟さを露呈したと考える/気を散らす)
- 【見通し】 周囲の環境が不安定だと思ったり自分が長生きできないと思ったりすると、内生的割引率が高まる(=無謀になる)
- 【栄養状態】 自制心を発揮するには、前頭葉を十分に機能させるだけの栄養(ブドウ糖など)が必要である
- 【能力】 自制心はトレーニングによって強化できる
- 【社会】 時代によって、自制心の強さが立派だと尊敬されることもあれば、堅苦しいと嘲られることもある
あとがき
スティーブン・ピンカー『暴力の人類史 下』より。本文を編集してリスト化しました。
リストの文章を短くするために、セルフコントロール=自制としていますが、本書では「セルフコントロール(自己制御)」という表現はあっても、自制(心)という表現はありませんでした。
- タイトル: 暴力の人類史 下
- 著者: スティーブン・ピンカー(著)、幾島幸子(翻訳)、塩原通緒(翻訳)
- 出版社: 青土社
- 出版日: 2015-01-28