【説得】人を説得する12原則

解説

基本精神においては「説得の(たった2つの)ステップ」と同じです。「説得」だけでなく、コミュニケーション全般に活かせる原則だと思います。

このリストでは、説得とはいいながら、ざっと全体の四分の三は、相手が考えることを促し、自分はその理解に努めています。相手を理解してから自分が理解されるというアプローチを読んで、『7つの習慣』の5つめの習慣である「理解してから理解される」というフレーズを思い出しました。スティーブン・R. コヴィー氏は、理解の難しさをこのように語っています。

「理解してから理解される」ことには、大きなパラダイム転換が必要である。話をしているとき、ほとんどの人は、理解しようとして聞いているのではなく、答えようとして聞いているのだ。話しているか、話す準備をしているか、二つにひとつである。聞いている話をすべて、自分のパラダイムというフィルターを通して、自分の自叙伝を相手の生活に映し出しているだけである。例えば、「そうだ、そうだ。気持ちはよく分かるよ」とか、「私も同じ経験をしたんだよ。それはね・・・」といった具合である。

引用元

デール・カーネギー著/山口 博訳『人を動かす 新装版』創元社 1999年

ただしリスト項目は、原文から訳し直しています。