- 議論にならないようにする。
- 相手の意見を尊重し、誤りと決めつけない。
- 自分の誤りはすぐにはっきりと認める。
- 友好的に会話を始める。
- 相手が同意しやすい意見から述べる。
- 会話の大部分は相手にしゃべらせる。
- 自分が思いついたアイデアだと思わせる。
- 相手の身になって考える。
- 相手の考えや欲求に共感する。
- 崇高な動機に訴える。
- 自分の考えが伝わるような演出を工夫する。
- 相手の挑戦心を刺激する。
解説
基本精神においては「説得の(たった2つの)ステップ」と同じです。「説得」だけでなく、コミュニケーション全般に活かせる原則だと思います。
このリストでは、説得とはいいながら、ざっと全体の四分の三は、相手が考えることを促し、自分はその理解に努めています。相手を理解してから自分が理解されるというアプローチを読んで、『7つの習慣』の5つめの習慣である「理解してから理解される」というフレーズを思い出しました。スティーブン・R. コヴィー氏は、理解の難しさをこのように語っています。
「理解してから理解される」ことには、大きなパラダイム転換が必要である。話をしているとき、ほとんどの人は、理解しようとして聞いているのではなく、答えようとして聞いているのだ。話しているか、話す準備をしているか、二つにひとつである。聞いている話をすべて、自分のパラダイムというフィルターを通して、自分の自叙伝を相手の生活に映し出しているだけである。例えば、「そうだ、そうだ。気持ちはよく分かるよ」とか、「私も同じ経験をしたんだよ。それはね・・・」といった具合である。
引用元
デール・カーネギー著/山口 博訳『人を動かす 新装版』創元社 1999年
ただしリスト項目は、原文から訳し直しています。