- 準備は必須である(聴衆・会場・内容の理解に万全を尽くす)
- 自分自身ではなく聴衆に注意を集中する
- 肉体的な症状を肯定的に受け止める(震えるのは怖いからではない。ワクワクしているからだ!)
- 厳格なルールを避ける(スピーチに「ねばならない」はない)
- 考えてから話す(事前に対処を考えておく。手が震えたら演台に手を置こう、など)
- 実は、それほど上がっているようには見えない(自意識過剰は不安を増幅する)
解説
スピーチの際にアガらないコツもいろいろ見かけます。なかでもこのリストは少ない項目でポイントをおさえています。その他のコツのうち、実際に試してみてわたしには効果があったものをご紹介します。
2番目の項目(聴衆に注意を集中する)に関連して、あなたの言葉に頷いてくれる人を早く探しましょう。頷き癖のある人は頼もしい聞き手です。「〜ですよね」などと問いかけてみれば、必ず見つかります。
5番目の項目(考えてから話す)に関連して、「頭が真っ白」になってしまうことを防ぐために「決まり文句」を用意しておきましょう。メインテーマは何度繰り返しても不自然には聞こえません。また、スピーチの初めと締めくくりを覚えておくと心理的に安心できます。
「落ち着いた振る舞いは、気持ちをも落ち着かせる」。これは6番目の項目(上がっているようには見えない)に関連しています。たとえ内心ではドキドキしていても、ゆっくり大きく動いて、間を空けて話してみましょう。
引用元
Harvard Management Update編集部著/DIAMONDハーバード・ビジネスレビュー編集部訳『ハーバード・ビジネススキル講座 提案力』ダイヤモンド社 2006年
カッコの部分は本の内容から補足しています。