まえがき
『要するに人間は、常にいつくしみの心、慈心・仁心を養わねばならぬということです。』
リスト
- 人のために善を為す (自分のためでなく、万物のために事を行う)
- 愛敬、心に存〈やしな〉う (いつくしみ敬う心をしっかり持つ)
- 人の美を成す (人の善事は成就するまで心を配ってやる)
- 人にすすめて善を為さしむ (悪に落ち込んでいる人の迷いや惑いを開く)
- 人の危急を救ふ (人の緊急事態は我が身に起きたことと思って救う)
- 大利を興建す (公共の利益にかなうことを興し建てる)
- 財を捨てて施を作〈な〉す (布施によって私情を洗い清める)
- 正しい法を護持する (仏法を学び、広める)
- 尊長を敬重す (自分より身分の高い、年齢の長じた人を敬重する)
- 物命を愛惜す (可哀想に不憫にと思う、惻隠の心を持つ)
あとがき
まえがきを含めて『立命の書「陰騭録」を読む』より。「陰騭録」の読みは「いんしつろく」。カッコ内は本文からの要約です。
- タイトル: 立命の書『陰騭録』を読む (致知選書)
- 著者: 安岡 正篤(著)
- 出版社: 致知出版社
- 出版日: 2011-09-16