まえがき
『集団極性化と呼ばれる現象がある。(略)集団極性化には、リスキー・シフト、コーシャス・シフトの2種類がある。』
リスト
- リスキー・シフト: 普段は穏健で節度ある人が、集団になると極端な言動をするようになり、それを特段おかしいとも感じなくなる。意見をリードする存在がその集団内にいる場合に起きる。
- コーシャス・シフト: リスキー・シフトの逆で、集団の意思決定が保守的かつ消極的な方向へ向かう。集団内に抜きん出たリーダーが存在しないことが条件となる。
あとがき
まえがきを含めて、中野 信子『脳の闇』 (新潮社、2023年)より。リストは本文を編集してリスト化しました。
まえがきの(略)部分は『1961年にストーナーという社会心理学者が論文として発表しているのだが、』です[1]。
検索用に英語を添えておくと、集団極性化: group polarization、リスキー・シフト: risky shift、コーシャス・シフト: cautious shift。
- タイトル: 脳の闇
- 著者: 中野 信子
- 出版社: 新潮社
- 出版日: 2023-02-01
参考文献
[1] Stoner, James Arthur Finch. A comparison of individual and group decisions involving risk. Diss. Massachusetts Institute of Technology, 1961.