まえがき
『「STOP」とは、アメリカのアウトドアの世界で用いられている緊急時行動指針のひとつで、できることが極めて少ない発災時にも役立ってくれる。』
リスト
- Stop: 脅威が目の前で発生したとき、大切なのはまず止まること。多くの場合パニックに陥り、訳がわからないまま行動してしまうが、ここで動きを止められるか否かが生死を分ける最初の分かれ道だといわれている
- Think: 頭の中にさまざまな考えが浮かび、パニックになりそうになるのを自分でコントロールする。もちろんThinkは考えるという意味なのだが、私はあえて「考えてしまうことをやめる」というように解釈をしている
- Observe: 考えることをコントロールし、頭と体が止まった状態になると、感覚が働き始める。そうすると周囲の状況を思い込みなしに、より正しく観察することができる。それによって、次の計画の正確性も高まってくる
- Plan: いま、自分が生き残るために何をすべきか、自分が置かれている状況を見極めて計画を立て、行動に移す。できるだけ小さい危険、少ない労力で生き残るためにはどうするべきなのかが重要。この計画が自分や家族の命運を握っている
あとがき
まえがきを含めて、川口 拓『災害からテロ、ミサイル攻撃まで まさか!?の非常事態で「死なない技術」』(扶桑社、2024年)より。リストは本文からの引用です。
「感情の爆発に歯止めをかけるSTOP法」、「厳しい要求に対応するための”SOS”」『「腹が立ったときの「赤・黄・青」』など、類似のリストは多数あります。このリストでは著者が Think を「考えてしまうことをやめる」と解釈しているのがユニークです。ご自身の経験から、Observeなしにあれこれ考えてしまう弊害を実感されておられるのでしょうか。とすると、Think は事実上 Stop に吸収され、Observe した後に Plan する。この Plan が真の Think なわけです。そう考えると「動揺を切り抜けるための”SOS”」と同じになります。
