まえがき
『人間は自分の恐怖と戦っていると、生きていることをより実感するものだ。哲学者で詩人のラルフ・ワルド・エマーソンは、こう言っている。「日々、何らかの恐怖を乗り越えていない人間は、生命の神秘を学んでないのと同じだ」』
リスト
- シナリオをつくる:行動によって起こりうる最悪の事態と、行動しなかった場合の結果を想像し、冒すリスクを明らかにする。
- ネガティビティ・バイアスを認識する:人はネガティブな結果に注目しがちだというバイアスを自覚したうえで、ポジティブなシナリオにも時間をかけて検討する。
- 無意識の恐怖を口に出して話す:自信の欠如を認め、言語化する。本当に恐れているのは何かがわかれば、状況に対する恐怖がおさまる。
- 居心地のよい領域から踏み出す訓練をする:意識的かつ一貫して、小さな勇気ある行動を起こすようにすると、蓄積効果がもたらされる。
- 体調を管理する:恐怖は肉体を疲弊させ、肉体の疲弊は精神の疲弊を悪化させる。運動・睡眠・瞑想やヨガなどリラックスするためのテクニックで心身の健康を保つ。
- 自分は一人ぼっちではないことに気づく:恐怖を打ち明けられる(そして自分に恐怖を打ち明けてくれる)相手を持つ。同じ立場にある人のサポートを得る。
あとがき
まえがきを含めて、マンフレッド F. R. ケッツ・ド・ブリース 『勇気は資質でもあるが、訓練を通じて育てることもできる:誰でも実行できる6つのテクニック』(DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー)より。
『筆者は50年にわたり精神分析学者、心理療法士、そしてエグセクティブコーチをしてきたなかで、患者や学生たちが勇気ある行動をとるのを助けるテクニックを、いくつか発見した。』という文章に続く文章を要約のうえリスト化しました。
テクニックと題されている通り、わりと具体的な行動が列挙されていてわかりやすかったので収集。