小集団を絶滅させる原因

まえがき

生物の集団には「生き残るために必要な最小限の個体数(MVP)」があり、それを下回ると次のような原因で短期間のうちに絶滅するそうです。

リスト

  • 【個体数の確率的変動】 集団の個体数が少ないと、ちょっとした不都合によって絶滅することがありうる
  • 【遺伝的な劣化】 小さな集団はゲノムの総量が必然的に小さく、「遺伝的浮動」(ゲノムのランダムな変化)に左右されやすい
  • 【社会的な機能障害】 集団が小さくなりすぎると、行動上の特性が不都合を起こすことがある(例:集団生活をしない種では個体数が減ると繁殖の相手を見つけづらくなる)
  • 【外的圧力】 さまざまな規模の擾乱(例:野火・疾病)

あとがき

まえがきを含めて、デイヴィッド・ラウプ『大絶滅―遺伝子が悪いのか運が悪いのか?』より。まえがきもリストも本文からの編集・引用です。

MVPはMinimum Viable Populationの略。生物によって大きく異なるものの、数十~数百のオーダーらしい。
この4項目、著者ラウプはダン・シンバーロフを作者として挙げています。検索してみると参考文献(1)が見つかりました。この論文ではMVPを下回った集団を絶滅させる因子として、まず【外的圧力】(Extrinsic forces)と内的圧力に二分しています。そして内的圧力を【個体数の確率的変動】(Demographic stochasticity)、【遺伝的な劣化】(Genetic deterioration)、【社会的な機能障害】(Social dysfunction)の三つに分けていました。

(書影)
  • タイトル:大絶滅
  • 著者:ラウプ,D.M.(ディヴィッド・M)
  • 出版社:
  • 出版日:1996

この本からの他のリスト



(参考文献)
(1) Soulé, Michael E., and Daniel Simberloff. “What do genetics and ecology tell us about the design of nature reserves?.” Biological conservation 35.1 (1986): 19-40.

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