宗教的生活の特徴(ジェイムズ)


まえがき

『アメリカの哲学者ウィリアム・ジェイムズは、宗教について論じた名著「宗教的経験の諸相」の中で、宗教的生活の特徴を五つあげている。』

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  1. 目に見える世界は、より霊的な宇宙の部分であって、この宇宙から世界はその主要な意義を得る。
  2. このより高い宇宙との合一あるいは調和的関係が、私たちの真の目的である。
  3. 祈り、あるいは、より高い宇宙の霊――それが「神」であろうと「幸福」であろうと――との内的な交わりは、現実的に(わざ)のおこなわれる方法であり、それによって霊的エネルギーが現象の世界のなかへ流れ込み、現象世界に心理的あるいは物質的な効果が生み出される。
  4. 或る新しい刺激が、何か贈り物のように、生活に付加され、それが叙情的な感激か、それとも真剣さおよび英雄主義への訴えかのいずれかの形をとる。
  5. 安全だという確信、平安の気持ちが生じ、他者との関係において、愛情が優れて力強くなってくる。

あとがき

まえがきを含めて、ピーター・ラビンズ 『物事のなぜ――原因を探る道に正解はあるか』(英治出版、2018年)より。書中で『宗教的経験の諸相』を引用していますので孫引きです。

信仰によって事象の原因を説明するというアプローチ(信仰型)は、検証型、叙述型と並んで3大アプローチの一つとして挙げられていました。

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