まえがき
『宗教には、信念、実践、帰属という、相互補完的ながら独立した、三つの側面が存在すると考える研究者も多い。』
リスト
- Believing(信念)
- Behaving(実践)
- Belonging(帰属)
あとがき
まえがきを含めて、ジョナサン・ハイト 『社会はなぜ左と右にわかれるのか――対立を超えるための道徳心理学』(紀伊國屋書店、2014年)より。リストの英語は、前書き部分の引用文献である参考文献(1)からの引用です。
まえがきで「宗教」と訳されているのは religiosity という単語で、宗教とも信仰とも信心とも微妙に違うようなニュアンスなので、宗教心という言葉をあててみました。宗教心の3Bという言い回しがあるわけではなく、造語です。
この文章の少し後に、宗教とは『個々のメンバーを一つの道徳共同体へと統合する、信念と実践を一体化させたシステム』であるというエミール・デュルケームの言葉が引用されています。この定義に3Bが実質的に含まれていますね。
- タイトル: 社会はなぜ左と右にわかれるのか――対立を超えるための道徳心理学
- 著者: ジョナサン・ハイト(著)、高橋 洋(翻訳)
- 出版社: 紀伊國屋書店
- 出版日: 2014-04-24
参考文献
(1) Froese, Paul, and Christopher D. Bader. “God in America: Why theology is not simply the concern of philosophers.” Journal for the Scientific Study of Religion 46.4 (2007): 465-481.