まえがき
『本稿では、払拭できない疑念が長年の間にわたって徐々に強まり、ついに無視し続けることができない状況に達した時、あるいは人生観が決定的に変わるような出来事に遭遇した時など、自分の人生を見つめ直すタイミングが訪れたことを知らせる兆候について考察する。』
リスト
- 「行き詰まりを感じる」 ― 仕事の目的を見失って焦りを感じるが、成功した人ほど「降りる」のが難しい。
- 「もううんざりだ」 ― 成功への野心や意志といった気質を持つ人ほど「うんざりしている」という事実を認識するのは難しい。
- 「いまの自分は自分が望んでいるような自分ではない」 ― 適応性に優れた人ほど、みずからが信ずるところに従う代わりに、小さな譲歩を何度となく繰り返してしまう。
- 「倫理をないがしろにしたくない」 ― みずからの正義と対立する事態に直面して、自分の人生を見つめ直す必要に迫られる。
- 「使命を放っておけない」 ― まるで突然の啓示を受けたかのように「それ」を無視し続けられない衝動にかられる。
- 「人生はあまりに短い」 ― 人生の節目で、これまでの選択の是非を自問自答したり、達成してきたことと夢とを引き比べてみたりする。あるいは突発的なできごとによって、自分にとって大切なことがはっきりとする。
あとがき
まえがきを含めて、ダニエル・ゴールマン他『「燃え尽き症候群」を回避する自己管理術』より。『EQを鍛える』所収。
リスト項目の「」の部分は見出しをそのまま引用しました。ダッシュ(―)の右側は、解説文からの引用あるいは要約です。要約した部分では私の主観が微妙にまぎれ込んでいます。
前半の3つが印象的でした。うまくやっている人は、うまくいっているがゆえに、行き詰まったりうんざりしていることに気づくこと自体が難しい。
- タイトル: EQを鍛える (Harvard business review anthology)
- 著者: DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集部(編集)
- 出版社: ダイヤモンド社
- 出版日: 2005-07-08
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参考文献
「キャリア・チェンジの予兆を知る6つのシグナル」 – 起-動線