まえがき
『相手を論理的に説得するには(略)言葉や表現の工夫も大切ですが、弁論をどう組み立てるかの配列も大切です。(略)アリストテレスの『弁論術』で挙げられている配列は、以下のようなものでした。』
リスト
- 序論。弁論の主題を明らかにし、相手の注意を喚起する。
- 主題提起。弁論の対象となる事柄が何であるかを述べる。
- 説得。証拠を挙げて、主題を論証する。
- 結び。主題が論証されたことを確認する。
あとがき
まえがきを含めて、小熊 英二『基礎からわかる 論文の書き方』 (講談社、2022年)より。リストは本文からの引用です。まえがきにあるように、このリストは『弁論術』[1] からの引用。
序論の部分は、ピラミッド原則でいう Situation と Complication です。両者にちゃんと序論が置いてあるのを見て、相手の注意をしっかり喚起してから話を始めるのをなおざりにしていたかもしれないなと、リストを見て思いました。
参考文献
[1] アリストテレス『弁論術』 (岩波書店、1992年)
- タイトル: 弁論術
- 著者: アリストテレス(著)、Aristotelis(原著)、七郎, 戸塚(翻訳)
- 出版社: 岩波書店
- 出版日: 1992-03-16