面白くない研究の類型


まえがき

『(ギャップ・スポッティングとは)〈先行研究の中に従来見落とされてきた課題領域などをはじめとする各種のギャップ(隙間)を見出し、それらのギャップを踏まえて具体的なリサーチ・クエスチョンを作成する〉というやり方である。』

リスト

あとがき

まえがきを含めて、マッツ・アルヴェッソン、ヨルゲン・サンドバーグ『面白くて刺激的な論文のためのリサーチ・クエスチョンの作り方と育て方: 論文刊行ゲームを超えて』 (白桃書房、2023年)より。リストは本文を要約・編集して作成しました。

このリストは著者らがギャップ・スポッティングと名付けている、リサーチ・クエスチョンを構築する方法の類型です。著者らはギャップ・スポッティングによるリサーチ・クエスチョンの作成が社会科学系の論文においては主流の方法であると分析しています。

著者らはギャップ・スポッティングがリサーチ・クエスチョン構築法の主流だと述べているだけで、タイトルのように「面白くない」とまでは言っていません。「独創的になりづらいリサーチ・クエスチョンの構築法であるギャップ・スポッティングの類型」というあたりがより適切なタイトルかと思います。しかし長すぎるので、少々誇張気味ではありますが「面白くない研究の類型」としました。

ギャップ・スポッティングが不要だとか有害だとか述べているわけではありません、念のため。先行研究のギャップを探すという問いの立て方からは、面白く独創的な研究は生まれづらいと論じています。

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研究 論文 独創 文献 リサーチ・クエスチョン

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