面白い研究の指標


まえがき

『Davis(1971)は、理論を面白くて影響力のあるものにする要素について「面白さの指標」という形で最も網羅的な議論を展開したが、それは、読者が持つ前提に対して挑戦し得る12の方法から構成されている。』

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あとがき

まえがきを含めて、マッツ・アルヴェッソン、ヨルゲン・サンドバーグ『面白くて刺激的な論文のためのリサーチ・クエスチョンの作り方と育て方: 論文刊行ゲームを超えて』 (白桃書房、2023年)より。リストは付録2の表をリスト化したものです。付録2の表は参考文献[1]から作成されています。

1から7までが「単一の現象の特徴」、8以降が「複数の現象間の関係性」とカテゴリ分けされています。

まえがきにあるように、「面白さ」の根源にあるのは読み手の前提に対する挑戦のようです。つまり読み手はそれなりの前提を持って読むことが前提になっているわけです。

ここで思い出されたのは「ユーモアが生まれる3つの条件」。このリストによれば、ユーモアを生むのは「普通」や「予想」からの(無害な)逸脱。受け手の前提といってもいいでしょう。

相手の前提にどんな挑戦をするか。日常の仕事に何らかの「面白さ」を持ち込みたいときに参照したいリストです。

この本からの他のリスト

参考文献

[1] Davis, Murray S. “That’s interesting! Towards a phenomenology of sociology and a sociology of phenomenology.” Philosophy of the social sciences 1.2 (1971): 309-344.

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研究 論文 独創 理論 面白さ

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