研究者の警〈いまし〉むべき4つの態度(貝原益軒)

まえがき

“貝原益軒は『大和本草』の序文において、研究者は「自己の聞見」にたよるべきことを主張し、次に研究者の警むべき誤った態度を四つ指摘している。”

リスト

  1. 大凡〈おおよそ〉聞見〈ぶんけん〉寡陋〈かろう〉なること
  2. 偏〈ひと〉えに己が説に執すること
  3. 軽率に決定すること
  4. 妄〈みだ〉りに聞見を信ずること

あとがき

まえがきを含めて『合理主義―東と西のロジック』より。タイトルとリストの読みがな(〈〉内のひらがな)はこちらで追加しました。

『大和本草』は1709年に貝原益軒によって刊行された、薬用植物のカタログみたいな本。中村学園大学図書館のページでスキャンイメージが公開されています。Wikipediaの「大和本草」のページにも『益軒は自ら観察・検証することを基本とした。』とありますが、このリストがその心得集と言えましょう。

『合理主義』の著者である中村 元は、これが、貝原益軒の(わずか)一世紀前にフランシス・ベーコンが『ノーヴム・オルガヌム』で指摘した四つの偶像(イドラ)と類似していると指摘しています。すなわち
種族のイドラ … 大凡聞見寡陋なること
洞窟のイドラ … 軽率に決定すること
市場のイドラ … 妄りに聞見を信ずること
劇場のイドラ … 偏えに己が説に執すること
だというのです。

んー、そうなのかなあ。どちらも思い込みを排するためのフレームワークではありますが、1対1に対応しているようには思えないのだけれど……。

(参考)
4つのイドラ – *ListFreak

(書影)

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