まえがき
『さまざまな研究に見られる共通点に基づき、行動変容を最大限に成功させるには、以下が重要だと言える。』
リスト
- 環境をよく観察し、望まない行動の引き金となる状況への理解を深める
- 選択構造を変えて、習慣の引き金を最小限に抑え、望ましい行動を促す
- 行動変容の詳細な実行計画を立てる(「If-then ルール」などの特定の状況への対処策も含む)。
- 目標に向けた進捗状況を注意深く監視し、うまくいかない場合には計画を修正する
あとがき
まえがきを含めて、ラッセル・A・ポルドラック『習慣と脳の科学――どうしても変えられないのはどうしてか』 (みすず書房、2023年)より。リストは本文中のリストを一部編集のうえ引用しています。
第2項目の「選択構造」とは選択アーキテクチャのこと。
行動経済学は、意思決定では環境によって選択を促されやすい選択して促されにくい選択肢があるという事実を「選択構造(選択アーキテクチャ)」という用語で表現した。
よく見かける啓蒙書のように思えますが、みすず書房が出版しているだけあって厳密さが一歩高い印象。
- タイトル: 習慣と脳の科学――どうしても変えられないのはどうしてか
- 著者: ラッセル・A・ポルドラック(原著)、神谷之康(監修)、児島修(翻訳)
- 出版社: みすず書房
- 出版日: 2023-02-14