まえがき
ピクニックは『日本語の古語では野掛けという』(Wikipedia)そうな。
リスト
- ピクニックは社交である、形式張らない出会いの場と心得るべし。
- 屋外の気候を活かすべきである。蒸し暑い日には涼風のナイトピクニック、寒い日には陽だまりのランチピクニック、適した時間と場所を見つけて楽しむべし。
- 思い立ったが吉日。
- ピクニックに統一性を求めてはならない。思い思いに場を共有する緩い集まりであるべきである。
- ピクニックにホストはない。全ての人が平等な持ち寄り食事が原則である。
- ピクニックで労働を課してはならない。キャンプのような勤勉さとも無縁である。
- 料理は手軽さを旨とする。しかし、安易であってはならない。
- 煮炊きをしてはならない。しかし、お茶の湯だけは例外である。
- 道具にはこだわりを持つべし。ピクニックは生活様式の表出である。
- ラグに上がりこむのではなく、ラグを囲んで座るべし。ラグは集まりの象徴であるから。
- ピクニックに事件は付き物である。悪天候、池に落ちる、食べ物が鳥にさらわれるなどのハプニングに遭っても泣いてはいけない。
- ピクニックには三々五々集散すればよい。途中で帰る人を引きとめてはいけない。
- ゴミを残して帰ってはいけない。
- 野営はピクニックには含まれない。ケンカをしても恋に落ちても、とりあえず帰路につくべし。
- 雨降りは新たな幸いと捉えるべし。楽しみのかたちはひとつではない。
あとがき
2008/10/17付日本経済新聞朝刊の「文化」欄(最終ページ中央にあるやつ)は「ピクニックの200年を散策―建築家太田浩史氏」という記事。そこで「ピクニック15の心得」という言葉を見かけました。さっそく検索をして上記のサイトから引用させていただいたという次第。
リスト収集家としては、形式の整っていないところが目に付いてしまいます。15項目はいかにも多い、「べき」「べきでない」「てはならない」などベクトルの違う言葉が混在している、順序に秩序がない、など。しかし、そのざっくばらんさもまたピクニック的ということでしょう。
このリストは2003年発売の『Picnic Papers 0』という本にも掲載されていました。
- タイトル: Picnic Papers 0
- 著者: 香織, 伊藤(著)、浩史, 太田(著)、東京ピクニッククラブ(編集)
- 出版社: 新風舎
- 出版日: 2003-04-01