まえがき
「ポンソンビーは、(略)政府が国民を戦争に動員していくために用いる嘘のつきかたに一〇のパターンがあるのを発見した。」
リスト
- われわれは戦争をしたくはない
- しかし敵側が一方的に戦争を望んだ
- 敵の指導者は悪魔のような人間だ
- われわれは領土や覇権のためではなく、偉大な使命のために戦う
- われわれも誤って犠牲を出すことがある。だが敵はわざと残虐行為におよんでいる
- 敵は卑劣な兵器や戦略を用いている
- われわれの受けた被害は小さく、敵に与えた被害は甚大
- 芸術家や知識人も正義の戦いを支持している
- われわれの大義は神聖なものである
- この正義に疑問を投げかける者は裏切り者である
あとがき
アンヌ・モレリ 『戦争プロパガンダ 10の法則』の目次より。米原 万里 『他諺の空似―ことわざ人類学』で知りました。まえがきは、米原氏の本からの引用です。
オリジナルは、イギリスの政治家アーサー・ポンソンビーが1928年に著した『戦時の嘘』とのこと。80年前のリストが古びていないというのも悲しいことです。
- タイトル: 戦争プロパガンダ 10の法則
- 著者: アンヌ・モレリ(著)、Anne Morelli(著)、永田 千奈(翻訳)
- 出版社: 草思社
- 出版日: 2002-03-01
- タイトル: 他諺の空似―ことわざ人類学 (光文社文庫)
- 著者: 米原 万里(著)
- 出版社: 光文社
- 出版日: 2009-05-12