まえがき
『一流の情報将校はこれ(インテリジェンス)を、次のように正確に、かつ簡潔に定義する。「意思決定者がいつ行動を起こしてもいいようにするための、正確で十分に処理された情報」と。』
リスト
- 【方向づけ】司令官は欲しい情報や問題を明確に示す。
- 【情報収集】指導者が必要としている情報を細分化して、収集計画に基づいてスタッフに課す。
- 【情報照合】アクセス可能なさまざまな出所からの情報をすべて照合する。
- 【解釈】単純な問い(それは真実なのか?誰なのか?何が起きているのか?それは何を意味するのか?)でふるいにかけられる。
- 【配付】書面や緊急信号、または通信の情報要約。緊急の場合、指導者への口頭報告などもある。
あとがき
まえがきを含め、『なぜ、正しく伝わらないのか―戦争にみる情報学研究』より。引用にあたって、一部補足・編集をしています。連番を打ちましたが、書籍ではこれらのステップが円を描いています。
まえがきに引用した、「インテリジェンス」の定義も分かりやすくてよいですね。
著者独自の整理かと思いきや、CIAのホームページにもほぼ同じ5ステップが載っていました。”Kids’ Page > 6-12th Grade”というコーナーでしたので、ざっくり言って中高生向けですかね。
“The Intelligence Cycle” ― Central Intelligence Agency
- タイトル: なぜ、正しく伝わらないのか―戦争にみる情報学研究
- 著者: ジョン ヒューズ=ウイルソン(著)、Hughes‐Wilson,John(原著)、学佳, 柿本(翻訳)
- 出版社: ビジネス社
- 出版日: 2004-10-01