幸せの4つの顔


まえがき

『〈幸せ〉について哲学者たちが考えたことを分類してみれば、次の四つに分類できる。(略)心理学者のアヴェリルとモアはこれを〈幸せの四つの顔〉と呼んでいる。』

リスト

あとがき

まえがきを含めて『感情力―自分をコントロールできる人できない人』より。表4.3と表4.6の情報を翻案のうえ引用しました。項目の説明にやや重複感があるのはそのためです。

「幸せの4つの顔」の説明は、引用部分の数ページ前からはじまっています。読みつつ、たしかにこういうのって〈幸せ〉だよな、でもそれだけかな……と思っていたのですが、表4.3で一気に納得させられました。これら4つの幸せは、それが自分の外側の状況に左右される(外からの幸せ)か内側に関係するか(内からの幸せ)という切り口と、それが強烈なものか静かなものかという切り口の組み合わせで表現できるというのです。ラベルだけになりますが、表4.3「幸せの4つの顔」を引用します。

┏━━━━━┯━━━━━━┯━━━━━━┓
┃          │外からの幸せ│内からの幸せ┃
┠─────┼──────┼──────┨
┃強烈な幸せ│    喜び    │目的を達成  ┃
┃          │            │していくこと┃
┠─────┼──────┼──────┨
┃静かな幸せ│    満足    │心の平静    ┃
┃          │           │            ┃
┗━━━━━┷━━━━━━┷━━━━━━┛

「なるほど!」ではありませんか。

さらに著者は、どの幸せを求めるかは年齢によって違うと述べています。具体的には、リスト項目の順に幼少年時代-青年・壮年時代-熟年時代-老年時代に求められる幸せだそうです。

これはどうでしょうね。若い頃に静かな幸せを求める気持ちが薄いのはわかりますが、熟年・老年になると強烈な幸せ、つまり〈喜び〉や〈目的達成〉を求めなくなるものなのかな。一般的にはそう言えるかもしれませんが、反例もそれなりに多そうな気がします。

ここは「歳を取るにつれて幸せの種類も総量も増えていく」と解釈できると、歳を取るのが楽しくなるように思います。そう言えないかどうか、証拠を探してみよう。

ちなみに、こうしてよいリストに出合えた幸せはどれに分類されるのか、考えてみました。本によってハッとする学びが与えられたという点では〈喜び〉であり、そういう時間を日曜の晩に持てていることへの〈満足〉も感じます。そしてもちろん、当サイトへの登録リストを増やせたわけですから、〈目的を達成していくこと〉の幸せも。

この本からの他のリスト

  • タイトルHandbook of Emotions
  • 著者: Lewis, Michael(編集)、Haviland-Jones, Jeannette M.(編集)、Barrett, Lisa Feldman(編集)
  • 出版社: Guilford Pubn
  • 出版日: 2008-04-17

    (↑本文中で参照されていたのは2000年版)

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