まえがき
『この式からは、自社が、資本をどのリスクを取るために用いたか、そして取ったリスクからいかに効率的にリターンを挙げたかがわかる。したがって、ERMは、名称こそリスクマネジメントであるが、実際は「経営そのもの」と理解する必要がある。』
リスト
- 健全性指標(リスク/自己資本)
- リスクリターン指標(リターン/リスク)
- 資本効率(リターン/自己資本)
あとがき
まえがきを含めて、山本 祥司、川野 眞一郎、松尾 英樹、望月 琢彦、岩本 堯、森川 勝彦『図説 生命保険ビジネス【第2版】』 (きんざい、2022年)より。参考文献(1)をもとに作成したとの注釈がありました。
まえがきで言う「この式」とはリストの3項目からなる次の式です。
リスク リターン リターン
---- ✕ ---- = ----
自己資本 リスク 自己資本
自己資本、リスク、リターンの3要素ではなく、2項目の関係性 (3C2) が要素になっているところが面白い。
健全性指標としてはESR(経済価値ソルベンシー)という指標が用いられるとのこと。
- タイトル: 図説 生命保険ビジネス【第2版】
- 著者: 山本 祥司(著)、川野 眞一郎(著)、松尾 英樹(著)、望月 琢彦(著)、岩本 堯(著)、森川 勝彦(著)、株式会社トムソンネット(編集)
- 出版社: きんざい
- 出版日: 2022-02-10
参考文献
(1) 保険会社におけるリスクとソルベンシーの自己評価に関する報告書(ORSAレポート)及び統合的リスク管理(ERM)態勢ヒアリングに基づくERM評価の結果概要について:金融庁