まえがき
『20世紀の初め、証券アナリストのグレアムは、企業の潜在的な価値を決定する要因を3つにまとめている。』
リスト
- 第一の要因は“損益計算書”であり、売上の伸び、収益性、およびキャッシュフローをはじめとする企業の継続的な価値を左右する。
- 第二の要因は“貸借対照表”で、棚卸資産、売掛金、固定資産、減価償却、設備投資、自己資本比率、および債務構造をはじめとする企業の清算価値を左右する。
- 第三は“質的要因”で、企業が存続し、発展するための能力を左右する。質的要因には企業の持つ潜在的能力のわかりやすさ、参入障壁、技術の陳腐化、顧客やサプライヤー(雇用者を含む)との力関係、さらに競争力が含まれる。
あとがき
まえがきを含めて『ベンジャミン・グレアムの投資の王道』より。モルガン・スタンレー・インベストメント・グループの初代社長デイヴィッド・ダーストによる解説からの引用です。文章をそのままリスト化しました。
継続的な価値、清算価値、発展していく能力。シンプルでわかりやすい評価の枠組みです。
- タイトル: ベンジャミン・グレアムの投資の王道
- 著者: ベンジャミン・グレアム(著)、山本 章子(翻訳)
- 出版社: 日本実業出版社
- 出版日: 2010-04-29