まえがき
『後悔というネガティブな感情を無視したり(略)くよくよと考え続けたりするのではなく、感情は思考のためにあり、思考は行動のためにあることを思い出そう。』
リスト
- セルフ・ディスクロージャー: その経験を言葉で再現し、心の重荷を軽くする
- セルフ・コンパッション: その経験を当たり前のことと位置づけ、影響力を無力化する
- セルフ・ディスタンシング: その経験について分析して戦略を立てる
あとがき
まえがきを含めて、ダニエル・ピンク『THE POWER OF REGRET 振り返るからこそ、前に進める 「後悔」には力がある』 (かんき出版、2023年)より。リストは見出しからの引用です。
3ステップをまとめると『まず自分が後悔をいだいているという事実を認め、続いてその経験に対する見方と自分に対する見方を改め、最後にそこから教訓を引き出して、将来の意思決定を改善することを目指せばいい』ということ。本書では各ステップごとに具体的な行動例が提案されています。
心理的な問題に対しては問題の分析→原因の追究→解決策の立案というアプローチが通用しないことがあるので、代わりになるものを探していました。分析的な問題解決との比較でいえば、第2項目のセルフ・コンパッションが特徴的です。問題の原因をやみくもに掘り下げるのではなく、視点を変えて問題意識の弱化ないし解消を図る。そうすることで、第三者的に改善案を考えやすくなります。
- タイトル: THE POWER OF REGRET 振り返るからこそ、前に進める 「後悔」には力がある
- 著者: ダニエル・ピンク(著)、池村千秋(翻訳)
- 出版社: かんき出版
- 出版日: 2023-12-06