まえがき
『本書では、それぞれの発達段階と組織モデルを、名前と色をつけて呼ぶことにする。』
リスト
- 【無色】 血縁関係中心の小集団。10数人程度。自分と他人、自分と環境といった区別がない。
- 【神秘的(マゼンダ)】 数百人の人々で構成される種族へ拡大。自己と他者の区別が始まるが世界の中心は自分。物事の因果関係への理解が不十分で神秘的。
- 【衝動型(レッド)】 組織生活の最初の形態、数百人から数万人の規模へ。力、恐怖による支配。マフィア、ギャングなど。自他の区分、単純な因果関係の理解により分業が成立。
- 【順応型(アンバー)】 部族社会から農業、国家、文明、官僚制、の時代へ。時間の流れによる因果関係を理解。計画が可能に。規則、規律、規範による階層構造の誕生。教会や軍隊。
- 【達成型(オレンジ)】 科学的、イノベーション、起業家精神の時代へ。「命令と統制」から「予測と統制」。実力主義の誕生。効率的で複雑な階層組織。多国籍企業。
- 【多元型(グリーン)】 物質主義の反動としてのコミュニティ型組織の時代へ。平等と多様性を重視、ボトムアップの意思決定。多数のステークホルダー。CSR。
- 【進化型(ティール)】 変化の激しい時代における生命体型組織の時代へ。自主経営(セルフ・マネジメント)、全体性(ホールネス)、存在目的を重視する独自の慣行。
あとがき
まえがきを含めて、フレデリック・ラルー 『ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』(英治出版、2018年)より。
まえがきは本文から、リストは巻頭の日本語版付録からの引用です。
いわゆる組織といえるのは衝動型(レッド)以降。
- タイトル: ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現
- 著者: フレデリック・ラルー(著)、嘉村賢州(その他)、鈴木立哉(翻訳)
- 出版社: 英治出版
- 出版日: 2018-01-24