まえがき
『「協力」がどのように進化しえたのか、3つの主要な考え方をここで簡単に補足しておきましょう。』
リスト
- 血縁選択: 親子や兄弟姉妹など、遺伝的に関係のある個体同士の協力行動
- 直接的互恵主義:繰り返しのつきあいのある2者間における協力行動
- 間接的互恵主義: 誰かを助けると、まわりまわって別の誰かから助けてもらえるという考えにもとづいた協力行動
あとがき
まえがきを含めて、小林 佳世子『最後通牒ゲームの謎 : 進化心理学からみた行動ゲーム理論入門』 (日本評論社、2021年)より。リストは本文を編集して作成しました。
対近親者、対個人、対社会、というくくりでしょうか。わかりやすいですね。著者によると参考文献[1] に非常にわかりやすい説明があるとのこと。
なおノヴァックは、協力の進化が起こりうる5つのメカニズムをあげています (Nowak 2006)[2]。ここで触れた「血縁選択」、「直接的互恵主義」、「間接的互恵主義」のほかに、「ネットワーク互恵主義」、「集団淘汰」をあわせた5つです。詳しくはノヴァック自身の解説論文であるNowak (2012)[3] や、巌佐・中丸 (2020)[4] を見てください。
面白そうですし、せっかく著者が関連情報へのポインタを置いてくれたので、時間があるときに見てみるべく、参考文献もメモしておきます。
参考文献
[1] 大槻 久『協力と罰の生物学』(岩波書店、2014年)
[2] Nowak, M. A.(2006)“Five rules for the evolution of cooperation”, Science, 314(5805), pp.1560-1563.
[3] Nowak, M. A.(2012)“Why we help”, Scientific American, July, pp.34-39.(「なぜ生物は助け合うか」『孤独と共感 脳科学で知る心の世界』(2018)別冊日経サイエンス 230、日経サイエンス編集部編、翻訳協力:古川奈々子、pp.24-29、日経サイエンス社)
[4] 巌佐庸・中丸麻由子(2020)『社会の仕組みを信用から理解する 協力進化の数理(共立スマートセレクション)』共立出版
