まえがき
『NVCを活用して紛争解決する際に重要なのは、どのように表現されていても、必要としていることをそこから聞き取る技術を身につけることだ。』
リスト
- 自分が何を必要としているのかを述べる(実際には、何を必要としているのかをどちらから述べてもよい)。
- 相手が何を必要としているのかをさぐる。彼らがどのように表現していたとしても、その奥に隠れている真のニーズを理解する。相手の言葉が欲求ではなく意見や評価、分析であれば、そうと認識したうえで、ほんとうは何を必要としているのかを模索する。
- 相手のニーズを正確に認識しているかどうかを双方が確かめ、認識していないとわかれば、相手の言葉の奥にあるニーズをさらに模索する。
- お互いが必要としていることを正確に聞き取るために要する、じゅうぶんな共感を寄せる。
- 紛争の当事者がいまこの状況でどんなニーズを満たしたいのかが明らかになったところで、解決するための手段を、行動を促す肯定的な言葉で提案する。
あとがき
まえがきを含めて、マーシャル・B・ローゼンバーグ 『NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法 新版』(日本経済新聞出版、2018年)より。
原著にあたれていませんが、「何を必要としているのか」「必要としていること」「ニーズ」「欲求」はおそらく同じ概念を指します。
5ステップのうち4ステップまでが、実にお互いのニーズを理解する作業に費やされているところが印象的でした。
- タイトル: NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法 新版
- 著者: マーシャル・B・ローゼンバーグ(著)、安納 献(監修)、小川 敏子(翻訳)
- 出版社: 日本経済新聞出版
- 出版日: 2018-02-17