まえがき
『ヴィパッサナー法は五段階に分けて説明できます。(略)ヴィパッサナーは「四聖諦」の実践法と言っていいとおもいます。』
リスト
- [苦]現象の区別、識別。
- [集]諸々の現象の関係を知る。
- [滅]自分の問題の発見。
- [道]問題の解決法を実践する。
- [解脱]心が自由になった実感を得る。
あとがき
『自分につよくなる―サティ瞑想法』より。頭の[]は、わたしが追加しました。
ずいぶん平たく書き下ろしてもらったおかげで、気がつきました。
問題を識別し、要素に分けて構造化し、原因を追究し、その原因を解消する。これは「分析的な問題解決のプロセス」ではないですか。
- タイトル: 自分につよくなる―サティ瞑想法 (シリーズ自分づくり“釈迦の瞑想法” (3))
- 著者: A・スマナサーラ(著)
- 出版社: 国書刊行会
- 出版日: 1997-09-01
(2015/06/16追記)
平井 孝男『仏陀の癒しと心理療法』(法藏館、2015)にわかりやすいバージョンがあったので収集しておきます。
- 苦諦:この世や人生は苦であるという真理
- 集諦:苦をもたらす根本原因は、世の無常と欲望に対する執着にあるという真理
- 滅諦:苦を滅するためには煩悩をコントロールし、執着を断つことが必要であるという真理
- 道諦:滅諦に至るためには、八正道の正しい修行方法によるべきであるという真理
滅(パーリ語のmirodhaから)は、『消滅というより、心や感覚器官を制しておさめる』意味合いの言葉だという注釈がありました。
- タイトル: 仏陀の癒しと心理療法: 20の症例にみる治癒力開発
- 著者: 平井 孝男(著)
- 出版社: 法藏館
- 出版日: 2015-02-25
参考文献
四諦 – Wikipedia