まえがき
『無常、無我、縁起はいのちの基本的性質です。無常でなければ穀物の種が穀物になることも、赤ん坊が成長して学校に上がることもないのですから。』
リスト
- 【無常】この世界のすべての現象は、つねに生じ滅して、とどまることがない
- 【無我】他から離れて単独で存在する、不変の実体としての個はない
- 【縁起】すべてのものはかかわりあいながら生滅し、変化し続けている(「因縁生起」の略)
あとがき
まえがきを含めて、ティク・ナット・ハン『ブッダの〈気づき〉の瞑想』より。リスト項目のそれぞれは、ページの注から引用しました(縁起のみ一部編集)。注がとても分かりやすかったので思わずメモ。仏教のリストには何でも名前が付いていますが、このセットには名前が見つかりませんでした。
これらの定義を眺めてみると、根底に縁起という発想があり、それを事象面において強調したのが無常、人間面において強調したのが無我という関係があるように思えます。
- タイトル: ブッダの〈気づき〉の瞑想
- 著者: ティク・ナット・ハン(著)、山端 法玄(翻訳)、島田 啓介(翻訳)
- 出版社: 新泉社
- 出版日: 2011-05-11